【統計検定2級】最頻値

最頻値

最頻値は、最も頻繁にみられる値です。
頻度に着目するため、数値のデータでなくても使用できます。

例えば、クラスのテストの得点が次のような場合、最も頻繁にみられる「70点」が最頻値です。
60点、65点、70点、70点、70点、75点、75点、80点、80点、90点

また、データによっては、最頻値が1つに定まらないことがあります。
次の例では、「70点」と「75点」が最頻値となります。
60点、65点、70点、70点、70点、75点、75点、75点、80点、90点

データが数値ではない場合も同様で、「あ、あ、い、う、う、え、お」の最頻値は、「あ」と「う」となります。

最頻値は、データが数値でなくても使える特長があります。

例えば、在学生の名字を集計し、「田中」という名字が一番多かった場合、在学生における名字の最頻値は、「田中」と言えます。

このように、データが数値でない場合が、代表的な最頻値の活躍の場となります。

最頻値は、他の代表値（平均値、中央値）と違い、回数に着目しています。

バスの到着時刻について調査した結果、時刻表との誤差は次のようになりました。
この場合は、最頻値より、「よく5分遅れて到着するバス」と言っても良さそうです。

この例では、中央値も同じく「+5」となりますが、頻度に着目するという点で、最頻値が適していると言えます。

とあるサイコロを100回投げたところ、次のような出目の回数になりました。

もちろん偶然の可能性もありますが、偏りがあるサイコロかもしれません。
次の出目を予想する場合は、最頻値より「6」とするのが良いでしょう。

最頻値は、最も頻繁にみられる値のことを言います。

対象のデータが数値ではない場合や、頻度に着目した代表値を検討したい場合は、最頻値が適していると言えます。　