四分位範囲は、第1四分位数から第3四分位数の範囲であり、値は、第3四分位数から第1四分位数を引いた値になります。
まずは、四分位数について確認していきます。
四分位数
四分位数は、データを小さい順に並べてデータ数で四等分した時、境界部分に位置する値です。もし境界部分に値がない場合は、境界前後の値の平均値になります。
また、値が小さい方から、第1四分位数、第2四分位数、第3四分位数と呼ばれます。

いくつか例を挙げます。
「1 1 2 2 5 6 6 7 7 8 9」
第1四分位数:2、第2四分位数:6、第3四分位数7
「1 1 2 2 5 6 6 7 7」
第1四分位数:1.5、第2四分位数:5、第3四分位数6.5
「1 1 2 2 5 6 6 7」
第1四分位数:1.5、第2四分位数:3.5、第3四分位数6
なお、第2四分位数は中央値と同じす。
四分位数の求め方
四分位数を求める場合は、まず第2四分位数を求めます。
「1 1 2 2 5 6 6 7 7」
第2四分位数が分かったら、第2四分位数より前のデータと第2四分位数より後のデータに分けて考えます。この時、第2四分位数は除きます。
前のデータ「1 1 2 2」
後のデータ「6 6 7 7」
前のデータ、後のデータにおけるそれぞれの中央値が、第1四分位数、第3四分位数となります。
前のデータ「1 1 2 2」→第1四分位数:1.5
後のデータ「6 6 7 7」→第3四分位数:6.5
いきなり4等分するのではなく、半分を更に半分にする手順は、ケーキを4等分にカットしたい時と同じですね。
四分位範囲
四分位範囲は、第1四分位数から第3四分位数の範囲であり、値は、第3四分位数から第1四分位数を引いた値になります。
前項の例を使うと、四分位範囲は6.5-1.5=5となります。
四分位数はデータ数を4等分する値なので、四分位範囲(第1四分位数から第3四分位数の範囲)には、全体の半分のデータ数が含まれることになります。

四分位範囲は、データのバラツキを表現する値です。
データの範囲(最大値-最小値)でバラツキを確認すると、外れ値の影響をダイレクトに受けますが、四分位範囲は、全体の中心部分50%のデータを使ってバラツキを表現するため、外れ値の影響を避ける事ができます。
まとめ
四分位数は、データを小さい順に並べてデータ数で四等分した時、境界部分に位置する値です。もし境界部分に値がない場合は、境界前後の値の平均値になります。
また、値が小さい方から、第1四分位数、第2四分位数、第3四分位数と呼ばれます。
四分位範囲は、第1四分位数から第3四分位数の範囲であり、値は、第3四分位数から第1四分位数を引いた値です。
これは、外れ値の影響を受けづらい、データのバラツキを表現した値です。
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